2010年3月1日月曜日

砂上の同盟(米軍再編が明かすウソ)

著者の屋良朝博さんは、 
沖縄タイムスの記者で、2007年〜2008年 ハワイ東西センターの客員研究員をされていた。
本の中で述べられているが、米軍再編に関する屋良氏の疑問は「なぜ、いま海兵隊がグアムに移転するのか」であり、その答えは、「政治がそう決めた」からということであると書いている。

在日米軍再編とは、米国が、軍事戦略の転換を図る世界規模のトランスフォーメーション(米軍再編)の一環として、在日米軍、在沖米軍の基地機能や位置、規模を再編成することである。
私も、米軍再編合意の際、全体像が見えない中で、沖縄の負担軽減になっているのかわからないことに疑問をもっていた。
その疑問に対する答えを探すためには、現在の米軍の全体がまずあり、その中で、在日米軍、在沖米軍を把握し、その機能、規模、施設が米軍再編合意でどう変わっていくのかの事実を知らなければならないと感じていた。

この本の中では、国際情勢、米軍全体の再編を踏まえて、沖縄の基地問題が触れらており、少しは理解、納得できる説明がなされている。

でも、最後は「政治がそう決めた」と言われるとな・・

また、この本の中の、「経済活動の基盤をなす安全保障の恩恵を等しく享受するためには責任分
担もある程度公平でなければならない。」というくだりは、日本国民が全体として肝に銘じていただきたいものである。

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