2010年2月22日月曜日
日本の戦争力
小川和久 著
戦争力とといっても、軍事技術だけでなく、軍事力を背景にした日本の外交力の話です。
特に面白かったのが、国境警備と国連軍の話
まず国境警備については、
「何故、多くの国が軍隊と国境警備隊などの準軍隊の両方をもっているかといえば、必ず起きると考えなければならない国境紛争を戦争にエスカレートさせないためであり、
陸上であると海上であるとを問わず、国境地帯で国同士の利害が衝突し、紛争が起きるのは常識である。
その現実は、領有権や海洋資源をめぐって中国や韓国との間で緊張が高まっている日本周辺海域をみても明らか国境侵犯や不審船など重大な主権侵害を放置すれば独立国家が成り立たなくなる。そのたびに軍隊組織を紛争処理に乗り出すのではなく、まずは、国境警備隊が出動して事態収拾を図る。」
これが、世界の主権国家の常識なのでしょうね。
今、沖縄の基地問題、特に普天間移設について、もめにもめていますが、
日米安保や、米軍の駐留がどうなるにせよ、沖縄の島々の周辺海域が、国境に接していることは、変えようがないし、しかも海上であることにより、国境線があいまい、関連する国と地域も、日本、米国、中国、台湾、韓国、(んん北朝鮮もかな?)とたくさんあって、利害衝突や緊張が高まる可能性は常にあるし、たぶん、近い将来は、少なくとも今と同じぐらいの緊張を覚悟するしかないのでしょう。
ということも考えた上で、沖縄の基地問題を考えないといけないのでしょうね。
国連軍については、
「朝鮮戦争を戦った国連軍は、現在も韓国と日本に駐留している。
韓国(竜山:2012年に平沢に移転)に国連軍司令部
司令官は、在韓米軍司令官が兼任:要員400人、15カ国で編成
日本では東京都横田に国連軍後方司令部(要員38人)、8カ国で編成
要員38人は、国連軍要員として指名された米軍人が主体
3〜4ヶ月に1回合同会議を開催し、各国の在日駐在武官も出席
在日米軍基地のうち
キャンプ座間、横田、横須賀、佐世保、嘉手納、普天間、ホワイトビーチの7ヶ
所が国連軍基地に指定され、日章旗と星条旗にならんで国連旗がはためく」
ということが分かったのですが、昨年8月の普天間フェスタで普天間基地の中に入ったところで
国連旗、見ましたよ。不思議に思っていたのですが、これで氷解
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿